2007-01-01から1年間の記事一覧

コントロールの強弱は、自由を減らすのか増やすのか。

著作権ができること 著作権を勉強し始めて比較的最初に読み出した本に、文化庁編著の「著作権法入門〈平成17年版〉」と岡本薫著の「著作権の考え方 (岩波新書)」がある。それらの本には、それぞれ次のようなことが書かれていた。 財産権における「○○権」の意…

アスキーアートと「盗作」

初めに アスキーアート(AA)は、自由なものだとよく言われる。「パブリックドメインだ」とか「だれにもしばられない」とか。また私も前回のエントリーで、AAはそのように認識されていると、ギコ猫騒動を題材にして書いた。 だがAAにおいて、「盗作」する自…

「萌え」と町おこし−かがり火美少女イラストコンテスト

イラスト作者:大笆知子氏 サイト:http://www.h3.dion.ne.jp/~nandai/index.html チラシの大きいやつ:大きいチラシ 友人のY氏*1が中心の一人となり、「かがり火美少女イラストコンテスト」なるものを企画しました。 かがり美少女コンテスト実行委員会のペ…

はてなのプレゼント

本屋で少し立ち読みをして、結構面白そうだったので。 「フューチャリスト宣言」サイン本欲しい! フューチャリスト宣言 (ちくま新書)作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商…

MAD作品って、こんなに多かったのか。その2

YouTubeへの“輸出”も――ひろゆき氏が語る「ニコニコ動画」の今 (1/2) - ITmedia NEWS 昨日、ニコニコ動画の記事を書きました。そうしたら、その後偶然にもITmediaにひろゆきのニコニコ動画に関するインタビューが載りました。ひろゆきのMAD作品についての感想…

MAD作品って、こんなに多かったのか。

最近、ニコニコ動画をよく見ています。 もともとは映像をみんなで見て、騒ぐのが目的だったんですが、近頃は少し変わってきています。最近の主な目的は、MAD作品を見ること。ニコニコ動画のランキング上位には、必ずと言って良いほど、多くのMAD作品が並んで…

自動車は左側通行

今日、飲み会で、留学生の友達とコミュニケーションについて話すことがありました*1。 その友達が言うには、日本で相手と会話をするとき、地元にはないストレスを感じるらしい。具体的には、地元では文句があったり、嫌なところがあったら気を使わずにズバズ…

文化発展のための著作権はいらない

初めに 著作権法第一条には、著作権法の目的として次のように書かれています。 第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の…

赤ちゃんポストに「必要悪」を見た。

「必要悪」という言葉がありますが、「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」はその代名詞になりそうな気がします。http://www.asahi.com/life/update/0405/SEB200704050002.html http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007040602006463.h…

「アスキーアートの法と慣習」をまとめました。

連載物の書庫 右のリンクにも貼ってありますが、ブログで連載している「アスキーアートの法と慣習」の現在までにできたものをまとめました。 読みやすくするために、大部分を編集・修正してあります。 読んでいただければ、幸いです。謝辞:mixiにて、サイト…

 アスキーアートは誰のものか。

目次 犬が目覚めた日 - アスキーアートの法と慣習① 犬が目覚めた日 - 法的側面―アスキーアートの法と慣習② 犬が目覚めた日 - 人々の反応-アスキーアートの法と慣習③ 犬が目覚めた日 - 2ちゃんねるでの反応―アスキーアートの法と慣習④ 概要 これまでは、①で…

はては匿名ダイアリーの一記事の感想

「お嬢さんが亡くなったそうで」 http://anond.hatelabo.jp/20070213183541 上の記事を読んで、なんとなく次の言葉を思い出した。 「そして、世の中にこれだけの人がいたら、その中にはちっとも普通じゃなくて面白い人生を送っている人もいるんだ、そうに違…

補足的なこと

つまり、「2ちゃんねらー」とは「ある人々」のことではないのだ。「2ちゃんねらー」とは、2ちゃんねるによって生じる「ある現象」の名称なのである。 全面的に同意。ただ、2ちゃんねる内部にいる人たち自身が、「2ちゃんねらー」という集団をくくって、…