MAD作品って、こんなに多かったのか。

 最近、ニコニコ動画をよく見ています。
 もともとは映像をみんなで見て、騒ぐのが目的だったんですが、近頃は少し変わってきています。最近の主な目的は、MAD作品を見ること。ニコニコ動画のランキング上位には、必ずと言って良いほど、多くのMAD作品が並んでいます。ちょっと前のところだと、上海アリス幻樂団さん*1の「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」と「レッツゴー! 陰陽師」をあわせたMADが有名になりました。最近では、「ハルヒ」や「らき☆すた」、「アイドルマスター」、「遊戯王」などをよく見かけます。
 そして、それらが面白い。自分のマイリスト(お気に入り)に入っているのは、ほとんどがMAD作品です。
 自分としては、これは少し以外でした。YouTubeで日本人は、テレビなどで放送されている既存のコンテンツを楽しんでいると聞きます。そのため、外国人は自分たちでコンテンツを作り出しているけれども、日本人はただ既存の物を見ているだけだ、という意見も見たことがあります。
 でも、ニコニコ動画を見ていると実際はちょっと違うのではないか、と思えてきました。確かに、法には触れているけれども、ただ既存の物を消費しているのではなくて、既存の物をいろいろ弄って楽しんでいるのではないか。そんな風に思います。外国の物を色々改良して発展した日本ですが、コンテンツに関してもこれがあてはまりそうな気がします。
 唯一残念なことは、これが著作権法違反であるということ。もし、これが全てクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの上での出来事であるなら、ローレンス・レッシグが小躍りして喜びそうです。
 日本版もあるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスですが、いまいちハッキリとした成果が見えません。最近では、YahooNiftyの動画共有サービスにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが使えるようになりましたが、あまり注目もされていない様子です。
 このようになるのは、現時点では、質の高い(ネタにしやすい)アニメなどは企業が作っているため、ライセンスの適用がやりにくなどがあると思います。
 いつか、これらの作品がライセンス上で自由に使える日が来るといいんですが。

*1:同人ゲームのサークルさんらしい